
新約聖書が書かれた時代、ギリシャ語がどう発音されていたのか、正確には分かっていませんが、現在ギリシャ語の聖書を勉強する場合は「Χ」を便宜的に「ハ」を喉で発するような音で発音することが多いようです。それで「ΧΡΙΣΤΟΣ」は「ハリストス」のように聞こえます。ロシア正教ではキリストを日本語で「ハリストス」と表記しています。
クリスマスは英語で「Christmas」ですが「Xmas」とも書かれます。なぜ「X」なのでしょう。実は英字の「X(エックス)」ではなく、ギリシャ語の文字「Χ(カイ)」なのです。新約聖書はギリシャ語で書かれており、キリストを「ΧΡΙΣΤΟΣ」と綴ります。のちに最初の文字だけでもキリストを意味するようになり「Χmas」の表記に流用されました。「X'mas」と綴るのは誤りです。「'」で文字列を省略しているとしたら、元が「ΧΡΙΣΤΟΣmas」というギリシャ語と英語の混じった単語だという事になってしまいますから。

